配送コストは年々上がっており、ECサイトを運営する側にとって大きな影響を及ぼしています。
ガソリン代や人件費の高騰による影響が大きく、配送業者に価格交渉するのも簡単なことではありません。
そのため、送料の設定を見直すことも1つの手段です。
今回は、配送コストの負担を加味したベストな送料設定と安く抑える方法をご紹介します。
ECサイトでよく使われる送料設定
ECサイトによって送料設定はさまざまですが、よくあるパターンがあります。
代表的な4つの送料設定パターンについて解説します。
全国送料無料
購入者にとってもっとも魅力的な全国送料無料。
大手ECモールでは送料無料が当たり前になっているケースもありますが、個人のECサイトでは難しいケースも多いです。
ECサイトの運営側にとっては、実際に掛かる配送コストをどこかに転嫁しなくてはいけません。
販売価格に乗せてしまえば、他店よりも第一印象が高くなってしまうこともあります。
全国送料無料は安易に取り入れてしまうと、利益が削られるだけでなく、後から送料を有料に戻したときにお客様が離れていくリスクも忘れてはいけません。
一定額の購入で送料無料
「〇〇〇〇円以上のご購入で送料無料」といったフレーズを見かけることがよくあるでしょう。
多くのECサイトで利用されており、客単価のアップにも繋がる有効な方法です。
購入金額のボーダーラインを決めるときは、これまでの購入データを参考に、現在の平均購入単価よりも少し上の金額で設定と客単価アップに繋がりやすくなります。
配送地域別の送料設定
発送元から距離が遠くなることで、送料が高くなっていく配送地域別の送料設定。
実際に掛かる配送コストを元に、地域別に区分けができるので、配送コストによる赤字リスクを失くせます。
ただし、遠方のお客様は送料が高いことで離れていってしまうリスクもあります。
このようなリスクとのバランスを見て、設定することを考えましょう。
全国一律送料
全国どこでも〇〇〇円と決まっているので、購入者側もシンプルでわかりやすいです。
送料を決めるときには、どの地域に発送していることが多いかデータを見直すことがポイント。
全国一律送料の場合、地域によっては送料が赤字になってしまうこともあります。
実際に発送に掛かっているコストを見て、バランスよく決めるようにしましょう。
配送コストを安く抑える方法
配送コストを安く抑えるために、いくつかの方法が考えられます。
ぜひ、参考にしてみてください。
小さい商品を取り扱う
配送コストは商品の大きさで変わることがほとんどです。
小さいサイズの宅配便やメール便などで送れる商品を多く取り扱えば、配送コストも格段に安く抑えられる可能性があります。
小さい商品が多ければ、送料無料にするリスクも大きくはありません。
取り扱う商品の見直しも検討してみましょう。
配送会社との法人契約
配送会社は法人と契約するときに、別の送料設定が用意されていることがあります。
出荷量に対しての割引があるケースもあるので、契約内容によって交渉してみるのも安く抑えるチャンスがあるかもしれません。
まとめ
配送コストはECサイトにとっても注視すべきポイントです。
取り扱う商品の大きさや配送する地域によっては、影響の大きい損害になる可能性があります。
顧客データに合わせた送料設定や、配送コストを抑える工夫をしてベストな選択をしましょう。